建築業

運転維持管理業務 30代の男性 自分の命の危険を感じ辞めたい

今回の相談者は、施設の運転維持管理業務の30代の男性。

危険も顧みず、ルールを無視した行動を繰り返す上司に振り回される毎日に、自分自身の身の危険を感じるようになり、最終的には退職を決めたそうです。
業務上必要な能力が欠けている上司に対して、どう対処したらいいのでしょうか。

ぽんたんがお答えします!

安全管理能力のない上司に、自分の命の危険を感じる

上司と二人きりの部署なんですが、一言でいうと上司が無能なんです。

勤続10年以上なのに僕みたいな高卒30歳の新入社員とどうでもいい部署で二人きりですから、無能な上司なんだろうと最初から想定はしていましたが、思った以上でした。

施設の運転維持管理をしてますので、一日の仕事は施設内設備の目視点検から始まり、目視点検に終わります。

異常があれば、自分らで対処、もしくは電気メーカーや製造メーカーに連絡、修理依頼をし、施設の円滑な運転維持を保つのが主な仕事になります。

しかし、この上司は自分の力量を把握せず、無理なことでも自分でなんとかしようとします。そしてそのしわ寄せは当然こちらにも来るのです。

ある日、施設内設備の水を吸い上げるポンプに異常がでました。

僕と上司は二人でその水中ポンプを引き揚げて点検しようとしましたが、ポンプを引き揚げるチェーンが途中で切れてしまい、ポンプが水中に落下してしまいました。

上司は仕方ないので、槽内の水をすべて抜き、自ら下に降りてポンプにロープを固定、そしてそのロープを引っ張って地上に上げようと言うのです。

僕はわかりましたと伝え、早速槽内の水を抜く作業を開始しました。

上司は固定に適するロープを選んだり、下りる為の安全帯を装着したり、照明等を準備したりしていました。

どうやら槽内へは上司が降下してくれるようで一安心です。

しばらくして、最低水位まで槽内の水が低下した為、上司が降りると言いました。

僕は酸素濃度や硫化水素などの有毒ガスの有無を調べなくていいのかと聞きましたが、上司は酸素濃度計もガス検知器も壊れてると言います。

けれどマスクしてるから大丈夫だろう、と言うのです。

しかし、その上司が装着しているマスクは防毒マスクではなく、どうみてもただの粉塵マスクでした。

僕はそれじゃ有毒ガスは防げないし、そもそも酸欠だったらどうするんですかと聞きましたが、上司は僕に反論されたことに苛ついたのか、少し強い口調になり、

『いけるやろ。もし息苦しくなったり、気分悪くなったらすぐ引き返すし。』と心配する僕に捲し立ててきました。

僕は酸欠や有毒ガスの恐ろしさをわかっていない上司のことを心底恐く感じましたが、見捨てるわけにもいきません。

『いや、そうなんすけど、でも、もしほんまに酸欠なら一瞬で意識とんでしにますよ。』

そしたら助けてくれと上司は反論しましたが、そんなところへは僕も助けに行けないし、通報してからでは確実に手遅れになりますよ。

上司はやっと納得してくれたのですが、今度は僕に逆ギレしてきました。

『じゃあどうすんねん。何の為に水抜いたんや、降りなしゃーないやろ。』

『考えるんで、待って下さい。取りあえず送風機設置して換気しましょう。最低限それはやりましょう。』

結局送風機を設置しただけで、上司は降りて行きました。

途中、降下しずらいからと、安全帯をはずし、生身で降りて行きました。

もはや僕はなにも言う気がおこりません。

どうして新人に教えるべき立場の上司が、こんなに危険なことばかりするのか理解できませんでした。

それでも無事ポンプの場所までたどり着いたので、僕は地上から固定用のロープを降ろしました。上司はそれを固定し、再び地上に戻ってきました。

その時の自慢げなドヤ顔といったら…

僕はその瞬間この上司にはついていけないと確信しました。

基本的にこの業界では上司の言うことは聞かないといけません。

もし、おまえが下に降りれと言われたら降りなければいけない立場なのです。

勿論拒否はできますが、居場所がなくなっていきます。

だから、基本的には従うのですが、この上司には本気で殺されてしまうと、そう感じたのです。

命より大切なものはない。

僕は違う部署への転勤を1年後に控えてましたが、とてもとても我慢できる気はしませんでした。

この上司なら、重大なミスを起こしかねない、そしてその巻き添いをくらうのは僕だと思ったのです。

僕はすぐに本社の担当者に、上司の危機管理能力のなさを相談し、このままでは辞めますと伝えました。

すると本社はすぐに安全教育等をおこなってくれました。

僕は本社から言われたら聞くだろう、これで一安心だと思っていましたが、それは浅はかな考えでした。

その1ヶ月後には、ゴーグルも手袋もつけずに、硫酸タンクに硫酸を補充している上司の姿がありました。

かろうじて希釈の手順は守られてましたが、彼には硫酸など水と変わらないのでしょう。

もはや上司と思うこともなくなり、僕は本社に連絡、辞意を固めました

「命より大切なことはない」本当にその通りです。

唖然としました。

壊れている必要機器に、安全のためのルールを無視する上司
今まで事故が起きていないことが不思議なくらいです。

そもそも、あなたの業界の「上司の言うことは聞かなければいけない」というのは、きっと安全のためのものですよね。
そうであるならば、その上司は誰よりも安全管理、危機管理に長けていなければならないはずです。そして、誰よりも信頼されていなければならないはずです。

にも関わらず、実際のあなたの上司は起こり得る危険な状況を想像もせず、ルールさえも無視して危険な行動を繰り返す。

そんな上司と二人きりで、危険を身近に感じながらの毎日では、身も心も持ちませんね。

そんな中でも、あなたはその時々に自分自身にできることを精一杯やっていました。

危険な行動を取ろうとする上司に対して、きちんと意見し危険を訴えたこと。
このままではいけないと、その危険な現状を本社担当者に相談したこと。
最終的には一番大切な命を優先し、辞めるという決断をしたこと。

どれも素晴らしい決断と行動です。

あなたのとってきた行動からは、上司から満足な指導を受けられない状況でも業務に対する十分な適性と知識や能力を持っていたことが窺えます。

もっときちんとした環境において、あなたの力を存分に発揮して欲しいと願います。