不動産業

不動産 20代の男性 遅刻が当たり前のゆる過ぎる社風にやる気を失う

今回の相談者は、不動産業の20代の男性。
大企業から小さな同族企業に転職しました。転職当初は同族企業ならではの家族的な雰囲気に魅力を感じていましたが、会社とは言い難いあまりにも緩すぎる雰囲気に、違和感を感じるようになったそうです。「家族的な会社=いい会社」なのでしょうか。
ぽんたんがお答えします!

遅刻が当たり前のゆる過ぎる社風にやる気を失う

自分のキャリアなら、転職なんて簡単に出来る、そう思って新卒で就職した最初の勤務先を後先考えずに飛び出したものの、世の中甘くなく、次の就職先はなかなか見つかりませんでした。

転職サイトで見つからず、ハロワで斡旋された先も履歴書で落とされたりと、散々の経験をしてようやく辿り着いたのが、最初の就職先と多少ジャンルの近い、小さな同族会社でした。

転職先を探し始めて3ヶ月くらい経っていましたから、その会社の面接で温かく接してもらえたときは、同族企業は家族的でいいものなんだなと思ったりもしました。
それまで勤めていたのが1部上場の大企業で、役所的な面があまり自分の性に合わなかっただけに、自分には同族経営の会社がいいのかなと思って、入社を決めました。

しかし、本当のところは、探しても簡単に入れる会社がなかったために、その会社しか事実上選択肢がなかったわけでもありますが・・・・

とにもかくにも、途中入社というものを初めて、経験することになったわけです。
転職先の社員数は、関連企業含めて30名程度といたって小さく、社長、会長は兄弟、専務は社長の親戚といった風で、さらに翌年には会長の長男が大学を終えると、新卒で入社することも決まっていましたから、典型的な同族企業でした。

また、従業員の多くは縁故採用で、ハロワを通じて採用された社員は私含めて数名いるだけで、お茶汲み電話当番の女の子もすべて、社長一族となんらかの関係を持っていました。

仕事を始めた当座は、そうしたことはあまり気になりませんでした。そもそも、同族企業は家族的でいいなと思って入った経緯もありますし、最初のうちはなんら問題はありませんでした。

ところが、しばらく経ってみると、社内の風紀が気になり出したのです。
役所的な前勤務先にはない、緩やかな社風といえば言えなくはないのですが、あまりに緩やか過ぎてしまうと、役所的な勤務形態に慣れていた私には、ちょっと同化出来ない部分が、多々あることに気が付いたのも確かなのです。

例えば、遅刻は当たり前で、それも数分とかではなく、1時間2時間、さらには昼過ぎまで顔を出さない社員までいる始末で、誰かしらが常にいないのがその会社では珍しくないのでした。

それで一度、会長と二人だけになったとき、そのことを話したことがあります。すると返ってきた答えは、みんな夜が遅いから、でした。
ところが実際は、昼に来て夕方に帰る人もいれば、はなはだしい人は、残業する人が取ることを許されている夜食の出前を、食べてから帰ってしまう人さえいるのには、ただただ唖然とするばかりでした。

細かいことを言えば切りがないのですが、ここまでひどいともはや会社じゃないんじゃないか、と思うようになるのに時間はかかりませんでした。しかも、会長が庇う社員はすべて縁故採用の身内ばかりで、いうなれば社内の特権階級ですから、ハロワで採用された社員はそれを黙って見ているしかない状況だったのです。

会社の事実上のトップである会長に直訴しても、改まりそうもないぬかるんだ社風はやがて、私の勤務形態にも影響を及ぼすようになり出しました。
私自身、朝が強い方ではなかったため、つい周囲に遅刻常習者がいるのをいいことに、自分もつらい日は平気で遅刻するようになり出しました。

タガが緩んだというのか、周りが周りなのでバカらしくなって、規律を守った勤務をする気が、だんだんと失せて行ってしまったのです。

しかも、そうした異常な日常を改善させることは、よほどのパワーがなければ出来そうもなければ、下手に一週間に一度ある朝の会合で議題に出そうものなら、周りから臭い顔で見られてしまう社風に、入社して半年もしたころには辟易状態でした。

そんなある日、社員旅行が企画され、縁故で入ったお茶組の女の子の発案で、伊豆大島に船で行くことになりました。私は恥ずかしながら、泳ぐことも出来なければ、夜の海や川が怖くて仕方ありません。その上、船に乗れば間違いなく船酔いします。

そんなこともあって、辞退を申し入れたのですが聞いてもらえず案の定、竹芝桟橋から伊豆大島に向かう船の中では気分が悪くなってしまい、ほとんどを吐いたり横になって死ぬ思いをしながらやっと伊豆大島に着くとすぐ、宴会が始まったのです。

その宴会には勤務先の社員だけでなく、関連する取引先の社員も相当数加わっていましたので、総勢100名は超えていました。その宴会で舞台に全社員を立たせ、会長が社員紹介を始めて最後が私の番でした。

名前を忘れてしまった」とやられたのです。旅行から戻った翌日、辞表を出しました。

その会社、早めに辞めて正解です!

家族的な社風と思って働いていたあなたにとって、名前を忘れられてしまったというのは裏切られた気持ちになりますね。
それまで不満を感じつつも、何とか自分自身を納得させ、我慢しながら働いてきた気持ちがプツリと切れてしまうのもわかります。

周りが当たり前のように遅刻してくるような環境では、時間を守って真面目に仕事をしている自分が損をしているような気がしてしまいます。しかも、会社のトップがそれを良しとしているようでは尚更です。
ですから、あなた自身も遅刻をするようになってしまった気持ちも十分に理解できます。

同族企業で、お互いに甘えが出てしまいやすい環境だからこそ、時間を守ることなど、最低限のルールは徹底すべきです。
それが出来ないようでは、会社というより、ただの家族、親族の集まりですし、あなたのように真剣に働く気持ちのある社員を受け入れべきではないと思います。

次々と新しいサービスや新しい会社が現れる今、その会社に明るい未来があるとはあまり思えません。
そんな会社にあなた自身が染まりきって抜け出せなくなる前に、早めに退職して正解です!