製造業

メーカー勤務 20代の女性 女性だからという理由で仕事を任されず辞めたい

今回の相談者は、メーカー勤務の20代の女性。
スキルアップのため、あえて大手ではなく中小企業を就職先として選びましたが、女性社員は自分一人だけという環境で満足な仕事をさせてもらえなかったそうです。その職場の一番の問題は何だったのでしょうか。
ぽんたんがお答えします!

女性だからという理由で仕事を任されず悩む

私が仕事を辞めた理由は、上司からのひとことでした。
上司が嫌で辞めるという話はよく聞きますが、まさか自分が同じように上司のひとことで、上司が嫌になり辞めるとは入社した当時は思ってもいませんでした。

私は、私立中学校、私立高校、国立の理系大学を卒業して、自分でいうのもおかしいのですが、しっかり勉強してきたほうだと思います。
そして、私が就職活動をしていた時が売り手市場、大手へも内定がでました。

しかしそんな私が入社したのはある程度おおきい中小メーカーでした。客先は大手ばかりで、創業も長く、福利厚生も良く、なんの心配もなく、会社を決めました。

配属は技術系、開発や設計のために採用されました。
中小企業を選んだ理由としては、大手ではさせてもらえないようなことを沢山経験できると思いそこを選んだのです。

まず、配属されたのは男性ばかりの職場、女性社員は私一名です。本社には女性従業員が沢山いたのですが、工場にはひとりもいませんでした。
今、考えればそこからすでに間違っていたのかもしれません。女性社員がひとりということを聞いたとき、その時点で不安は多少なりあったのですが、しっかりがんばろうと思い働き始めました。
年の近い先輩も多く、気軽に話しかけてくれ、女性特有のいじめなどもなく、なんなら女性ひとりで楽だなとさえ感じていました。

最初はよくある新人研修で、同期達と一緒に普通の新入社員としてすごしていました。そして、研修も終わり、工場での仕事が始まったのです。

しかしそこでまず最初の事件が起きたのです。
私が任されたのはなんと、作業ラインの一部、アルバイトの人と同様、同じ作業の繰り返しを行う場所だったのです。ボルトを締めるという作業を8時間私はさせられたのです。

最初はこれも経験かと思い、やっていたのですが、1年たってもその状況はかわりませんでした。女性だからといって部屋を暖めてもらえるということもなく、夏は暑く、冬は寒い仕事を毎日8時間行っていました。
まわりはアルバイトの人だけで、社員の人はみんな事務所で働いているのです。

上司にアルバイトの人と同じような仕事は嫌だと言っても全くとりあってはもらえません。
男性社員とも仲良くなっていましたが、相談しても、上司だからしょうがないと全然頼りにならないような男性ばかり。
ひとつ上の先輩は事務所でお菓子を食べながら、図面をかいています。電話応対や、インターンシップの相手、会議など私が想像をしていた仕事をひとつ上の先輩はしているのです。
誰も私と同じ作業をしている人はいないので、私の気持ちをわかってくれる人もいなく、相談する相手もいない状況となりました。

本社の同期たちはひとりで営業先を回っています。彼らと比べると私が一年で得たことは、ボルトを回して締めるただそれだけです。
同期の彼らと集まり、ごはんを食べたりする中で自分の中で劣等感が大きくなっていったことを覚えています。

大学を卒業していなくてもできるような仕事に私は悩みました。
そして1年と1か月経ったとき、とうとう私がもうダメだと思う瞬間が来たのです。

その日も相変わらず、ボルトを締める作業をしていたときのことです。休憩時間になりいきなり上司から呼び出され、女の子だからする仕事がないよね、こう言われたのです。

私はもうその瞬間ここではやっていけないと確信しました。
そして次の日辞表をもって本社に行き、事情を話して会社を辞めました。3時間ほど、本社では総務の方に様々な説得をされましたが、上司からのあの一言を思い出すと、どうしても続けて働く気持ちにはなれませんでした。
とにかく一秒でも早く会社を辞めたかったのです。

家も綺麗なところに住め、都心部からも近く、給料もよく、ボーナスも一般的な会社よりもいいといわれていた会社です。有給もいつでもとれました。この仕事以外の良さがとても大きかったので私は、毎日の仕事も頑張れたし、もしかしたら、今は研修で、真面目にやっていれば新しい、設計、開発の仕事がまわってくるのだと信じて働いていました。

しかし、上司のたった一言で、仕事以外の良さも目に入らないほど私は怒りが込み上げてきたのです。

上司には理由も言わず辞めました。
普段の私なら、嫌だったことを言って辞める性格なのですが、その時は、怒りと呆れで、顔もみたくないような状況でした。

今思えばもっと早くやめていればよかったと思います。

その上司の言動はジェンダーハラスメントです!

その上司のあなたに対する言動は、いわゆるジェンダーハラスメントです。

女性だから大事な仕事を任せることは出来ない
女性には厳しく指導できないから簡単な仕事をさせよう
女性には残業させられないから定時で上がれる仕事だけやらせよう

あなた個人の能力や資質とは全く関係なく、そんな時代錯誤な偏見や思い込みで、あなたに接していたのではないかと思います。

一番の問題は、その上司の偏見や考えですが、会社にも問題が無いとは言えません。
女性社員の一人もいない職場に配属をするのであれば、事前にその上司に対してあなたに期待することや採用・配属の意図を伝えるべきですし、配属後も継続的にフォローしていくべきでした。
その会社にはまだあなたのように能力のある女性を受け入れる土壌ができていなかったのだと思います。

自分自身のスキルアップのため、あえて大手企業ではなく中小企業を選択したことからも、あなたはとても向上心が強い努力家であることがうかがえます。
そんなあなたの能力を活用できない会社は辞めて正解です!

もし辞めずに働き続けたとして、あなたが辞表を持って会社に現状を話したことで、仕事内容の改善は図られたことでしょう。
しかし、人の偏見や考えは一朝一夕に改められるものではありません。その上司の下にいる限り、また次の問題に頭を悩ますことになったと思います。

きっぱりと退職し、次の道への進んだあなたと決断は正しいです。