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販売員 40代の女性 正社員ばかりが優遇される社風で契約社員だからと不遇を受け辞めたい

今回の相談者は、販売員の40代の女性。社員の一人として会社に貢献しようと働いていた彼女は、「契約社員だから」という理由で正社員から差別されていました。何かミスがあれば正社員ではない人がはじめに疑われる…。そんな会社でどのように振る舞うのが正解だったのでしょうか。

ぽんたんがお答えいたします!

正社員は偉い そんな時代遅れな雇用条件差別

以前勤めていた会社には様々な雇用の形態がありました。

正社員、契約社員、パート社員、派遣社員、取引先会社の社員、他にもかなり個人的で特殊な契約を結んで働いている人もいました。

様々な雇用形態を持つ職場には付きものかもしれませんが、同じ従業員同士の中で雇用条件によって差別というものが生まれてきます。

私が勤めていた会社はとにかく正社員が偉く大きな権力を持った存在でした。まさに正社員天国です。でも、それは理解はできます。だって正社員なんですから。

ただ、そういった雇用の違いが従業員同士の中で理不尽な差別を作っていったのです。私が入社後すぐに配属された部署では、いわゆるお局様のような女性の正社員がいました。彼女には本当にいじめられました。

理由は私が契約社員だからです。

私がミスすると「契約社員だから仕事ができない」。風邪で休めば「契約社員のくせに有休使ってずうずうしい」と、他にも数え切れないほど契約社員だからというだけでいじめぬかれました。

もちろん上司には相談しました。上司も分かっているんです、彼女の人間性が酷いことは。でも「許してやってくれ、あいつどうしようもないんだ」で終わりです。

当時はまだパワハラ相談窓口みたいなものもなかったので泣き寝入りするしかありませんでした。部署の異動願いを出し続けて2年後、ようやくその女性社員から離れることが叶いました。しかし会社全体がそういった体質ですので、どこに異動になっても契約社員だから差別を受ける状況は変わりませんでした。

異動になった部署で私はある取引先のメーカーを担当することになりました。1年が過ぎ、仕事も認められるようになった頃、取引先から是非本社でステップアップ研修を受けてほしいと言ってきました。私自身、もっと商品の知識など深めたいと仕事に意欲を感じていたので、それはとても嬉しい申し出でした。

が、数日後「研修の件は断ったから」上司に言われました。そのひと言で研修は無くなったのです。しかも研修を断った理由、それは私が契約社員だから、ということでした。

「契約社員には研修で出張させられないから」と。

勉強したい意欲はあってもここでも雇用形態の壁を痛感させられました。でも、他の部署では契約社員であっても必要とあれば研修を受けるために出張しているのになぜ自分はダメなのか?

その後、お酒の席で酔った上司から「あれは取引先の態度が気に入らなかったからお前を行かせなかったんだ」と言われ、そんな下らない理由で研修に行けなかったのと愕然としました。私が契約社員として働いていた時、契約社員は5年過ぎると昇給がありませんでした。

理由は5年過ぎても覚えなければならないほど、難しい仕事を契約社員には任せないから、というものです。が、現状は勤続年数が長くなればなるほど責任は大きくなっていき、ほぼ正社員と変わらない仕事をさせられていました。そういった正社員天国体質がどのような状況を生むのか。

仕事をしない正社員が増えるんです。

仕事を覚えようとしない、だから仕事ができない、これでは他の雇用社員たちから嫌われ馬鹿にされるのは当たり前です。でも正社員だから偉い、だから理不尽な理由であるにも関わらず権力を使い出すんです。

そういった状況に追い詰められ毎年多くの契約・パート社員たちが退職していきました。もちろん私も例外ではなく、毎年契約更新の時期になるとどうしようか悩んだものです。でも仕事が好きでしたし、忙しさに流されてずるずると続けていたというのが正直なところです。

ただそういった様々な積み重ねもあり、私の会社に対する不信感はどんどん大きくなっていたと思います。そして私が会社を止めようと決心する決定的な出来事が起こったのです。

私はその会社に15年間在籍していましたが、その間、横領や使い込み、または従業員による窃盗などを見てきました。そしてそれらの犯すのはほぼ正社員たちでした。

特に横領や使い込みなど、契約・パートの雇用では管理の範疇ではないものが多いですから当然と言えば当然ですよね。でも、何か不都合が起きると必ず疑われるのは正社員以外の雇用社員たちだったんです。

ある時、私と同じ部署の女性正社員が使い込みをしたのですが、その時まずはじめに疑われたのは私でした。私も多少管理に携わっていたからですが、調べた結果、女性社員だと判明しました。

その女性社員はもちろん辞職しましたが、他の部署の正社員から「てっきり○○(私の名前)だと思った」と面と向って何人かに言われました。「どうしてですか?」と聞くとみんな口を揃えたように「だって契約社員だから、正社員だと思わないだろ、普通」と言うのです。

契約社員の自分からすれば、これまでのこういった出来事の多くはあなたたち正社員が犯してきたことですよね、忘れたんですか?と怒りが込み上げてきました。

そしてもっと驚いたのが上司が事件を犯した女性社員に対して「あいつは悪くない、あいつひとりに負担をかけすぎた、みんなでもっとフォローすべきだった」と言い出したんです。

職場の体制が悪かったら使い込みしてもいいのでしょうか?他人のお金は盗んじゃいけない、そんなの小さな子供でも分かることです。いい年をした大の大人です、単にその判断ができなかった、ということです。

この上司の言葉を聞いて、私は会社を辞める決心をしました。

犯罪者を正社員だからという理由だけで庇うような常識が当たり前のように通用するところでなんか働きたくない、こんな人に評価を受けていたくないと、我慢が頂点に達したのです。退職願いを提出する際に上司にはこの事件を含めてこれまでの私の思いを話しました。

はじめは焦った様子で引き止めてきましたが、私の決心が固いと見ると諦めた様子でした。そしてたまたま私の主人が新聞社に勤めていることを知っていた上司は更にその上司と連れ立って「頼むからこのことは内密に頼む」と私に頭を下げてきたのです。

この2人を見て、この人達には人としての誇りや正しい矜持というものは無いのだと、ただこの狭い世界で正社員という腐った鎧を着てでしか生きられない生き物なんだと思い溜飲を下ろしました。

もちろん大事にはしませんでした。ただ今では15年間もよくあんな会社にいたなと我ながら驚き、色々経験したな、という思いです。

雇用条件による差別で正当に評価しない会社はやめるべき

今回の相談者は、長い間会社に貢献していました。よくここまで我慢できたなと思います。相談内容からも、常識を持ち合わせた人なんだろうと想像できます。本来であれば、もっと評価されたり、たくさんの知識を蓄えてさらに上へいったりできるはずですが、正社員天国という、変な社風により評価されなかったのでしょう。

15年我慢されていたようですが、最終的にはそのような会社に見切りをつけてよかったと思います。もっと活躍でき、正当に評価してくれる会社はいくらでもあるはずです。これからは、変な社風や風習がない会社で活躍できることを願っています。