接客業

セラピスト 40代 女性 多すぎる施術人数に親指を痛め辞めたい

今回の相談者は、リラクゼーションのセラピストの40代の女性。
仕事には大変やりがいを感じていますが、職業病とも言える親指の激痛に悩まされています。そこには、他店と比べても多すぎる日々の施術人数が関係しているようです。仕事のやりがいと自分自身の健康のバランスはどのように考えれば良いでしょうか。
ぽんたんがお答えします!

多すぎる施術人数に親指を痛め、激痛と闘う毎日

私は4年近く雑貨屋の店員をしていました。お休みはシフトで、一緒に働いている社員の人たちはとても仲がよく、とても働きやすい環境でした。

ここでずっと働きたいと思っていましたが、ある日社長から突然の閉店を告げられました。私達も経営がうまくいっていないのは薄々わかっていましたが、まさか閉店になるとは思ってもみませんでした。働かなければ生活できないので、私は直ぐに違う仕事を見つけるためハローワークに通ったりネットで調べたりしました。

次もまた同じような仕事をしたいと、探していたのですがなかなか求人がなく、違う分野の仕事を見始めました。

その時、私の目に飛び込んできたのが、リラクゼーションのセラピストの募集でした。以前からセラピストに興味があった私。母や祖父の肩や腰など揉みほぐすのが好きで自信もありました。資格や経験がなくても歓迎と書いてあったので、私はダメもとで面接を受けることにしました。

面接の日、私はかなり、緊張していました。
募集があったお店はこじんまりとしたお店でした。私と同じ位の女性の方が面接をしてくれたのですが、とても話しやすい人で、私の緊張は一気に吹き飛びました。色々話を聞いていると、社員ではなく、パートの募集でした。本当は社員の仕事を見つけたかったのですが、セラピストとして、働けるならパートでも頑張りたいと思い、面接官の女性にそう答えました。仕事を掛け持ちしても大丈夫ということだったので、もし、採用されたら、もうひとつ仕事を見つけようと考えていました。

3日後までには結果を報告すると言われて、家で面接で疲れた体を休めていると、その日の内に電話が来て、採用してもらえることになったのです。私は嬉しくて、セラピストとして仕事ができるという喜びに浸っていました。

さっそく、次の日からセラピストとしての研修が始りました。今まで母や祖父にしてきたマッサージは、あまり役にはたちませんでしたが、私は一生懸命、学びました。体重のかけ方や指の向きなど難しくて必死でメモをとっていました。家に帰ったら復習を何時間もして2週間びっしり、研修を受けた後、やっとセラピストとしてデビューすることになりました。

始めて施術した時の、緊張感を今でもはっきりと覚えています。一日に何人か施術をして、マッサージのコツやほぐし方が見えてきた私。そうなると益々、仕事が楽しくなり、やりがいを感じていきました

そしてセラピストとして働き始めてから約1ヶ月がたった頃、激しい親指の痛みに襲われました。セラピストが使うのは親指一本だけです。手のひら全体も使いますが、指は親指のみで、かなりの負担がかかります。セラピストの通る道と聞いていましたが、字を書くのも、ジーンズをウエストまであげるのも、すべてにおいて親指が痛くて毎日アイシングをしていました。施術をするときはテーピングをして、親指をがっちりと固定していましたが、それでも痛みは消えません。

私が入ってからお店もだんだんと忙しくなり、予約の電話が以前よりも多くなっていきました。私の一日に施術する人数も増えていき、私は限界にきていました。あまりにも苛酷だと思ったので上司に人数が多いのではと話をしましたが、やれば鍛えられるからという回答でした。そんな時、私より半年先に入った先輩が退職することになり、その先輩と話をしてみました。その先輩はセラピスト歴10年で大ベテランです。やはり、施術人数が他のお店とあきらかに違い、結局やめる事にしたそうです。10年の大ベテランでもやめてしまうようなお店で私はこれ以上続けられるかどうか、すごく不安になりました。

その先輩が辞めてから私の仕事はますますハードなものになりました。好きではじめたセラピストの道ですが、私の指や体力は限界になっていきました。もう、辞めてしまおうか、もう一人の自分がささやきます。いや、もう少し頑張りたいと思う私。

辞めたいという気持ちは毎日、思うようになり、上司の顔を見ては、辞めるといいかけました。
唯一の救いは施術が終わったあと、お客さんが「ありがとう」「気持ち良かったよ」と言ってくれることです。私はこの言葉に毎日助けられています。この瞬間だけは辞めたいという気持ちはどこかへ行き、もっと頑張りたいと思うのです。もっと勉強してもっとコリをほぐしてあげたいと色々考えてしまうほどです。

辞めたい、頑張りたいを繰り返しながら今の仕事をしています。

好きな仕事を長く続けられる道を選んで欲しいです

あなたは、セラピストのお仕事が本当に好きなのですね。
好きな仕事をできるのは、幸せなことです。そして、そんなあなたに担当してもらえるお客さんも、とても幸せだと思います。

しかし、健康な体があってこそのお仕事です。無理をして怪我などで体を壊してしまっては元も子もありません。
あなたが現状のままでは辞めたいと思っていることも伝えた上で、再度施術人数などの状況改善を上司に訴えてみてはいかがでしょうか。その際、一度専門医を受診して親指の状況も診てもらっておくと良いかと思います。続ければ鍛えられるという状態では無い可能性もあると思います。
それでも改善が見られない場合には、今のお店を辞め、他店に移ることも現実的な選択ですす。

通ってくれているお客さんのことを考えると辞められないと思う気持ちは、とてもよくわかります。でも、無理をせず、長期にわたってセラピストのお仕事を続けることが、結果的にはより多くのお客さんに施術し、癒しを提供することにつながるのではないでしょうか。

セラピストのお仕事は、お客さんに癒しや健康、幸せまでもを提供する、素晴らしいものです。だからこそ、そこで働く人には幸せであってほしいと願います。