医療関係

看護師 30代 女性 やりがいを感じられずに悩み辞めたい

今回の相談者は、看護師の30代の女性。
3年の経験を経てある程度の業務をこなせるようになり、自宅近くの病院へと転職しましたが、前職場よりも劣る医療体制や環境、待遇にやりがいを感じられず、退職に至ったそうです。転職をする際、考えるべきことは何なのか。
ぽんたんが答えします!

業務、人間関係、設備、給料。どれも劣る転職先にやりがいを感じられずに悩む

 

私は看護師として病院勤務をしていました。
看護師という職種は配属先にもよりますが、3年もたてば、知識の量に違いはあるものの、ある程度の業務はこなせるようになってきます。

私自身も新卒で入った職場を当初から3年をメドにして働いており、3年たったことを機に、今まで働いていた病院から、自宅から通いやすいという理由だけで自宅近くの勤務先(病院)に職場を変えました。

以前働いていた病院も、新しく働き始めた病院も500床ほどで、病院の規模としてはそこまで大きな違いはありませんでした。

入職の志望理由が「通いやすい」だけだったので、その病院についてはあまり調べておらず、総合病院だし、今までの病院とそれほど大差ないだろうと思っていました。

しかし、実際に働きはじめてみると、人間関係や設備、給料など、どうしても前の職場と比べてしまうことがあり、そのたびに「(前の職場を)辞めなきゃ良かった…」と感じることが多くありました。

以前の職場では医師と対等に話ができ、自分の意見もきちんと聞いてもらえる、今思えば恵まれた環境でした。

チーム医療として患者さんと関わることができ、個々に応じたケアが提供できていたように思いますし、私自身もそこにやりがいを感じていました。

しかし、新しい配属先では、医師、看護師が同等の立場ではなく、完全に上下関係のもとで成り立っているような、そう感じさせてしまうような職場でした。

医師の言うことは絶対、看護師は患者のためを想って意見することもできない、意見できたとしても医師のお伺いをたてながら、そんな環境にすぐに嫌気がさしました。

横柄な態度の医師も多く、看護師のことを下にしてみているような対応に、腹立たしさを感じながらも、それに従っている自分が嫌で仕方がなかったです。

これまで、医師、患者、その他医療スタッフと今後の方針を決め、それに基づいて医療を提供してきた私にとって、この患者は今何のために入院しているのか?この人はこの先どうしていくのか?など、今後の方針が決まっていない患者が多いことに疑問を感じ、同時にやりがいのなさも感じました。

業務に追われるばかりで、患者とゆっくり関わる時間がなかったことにも、やりがいを感じることができませんでした。

また、よく言えばフレンドリーな職場とも言えるのですが、まだ慣れない職場、スタッフであるにも関わらず、自分より若いスタッフに「お疲れ~」と座ったまま、軽く挨拶されたことに腹立たしさを感じたこともあります。

業務上、知っていて当たり前のような、確認の意味だとは思うのですが、とても簡単な質問をされたりと、私のプライドが高いと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、気分のいいものではありませんでした。

業務改善への取り組みもあまり見られず、できるだけ残業はせず、定時を目指して業務調整を行い、早めの帰宅を心がけていた私にとっては、残業が当たり前のような環境がとても苦痛でした。

先輩が帰らないと後輩も帰れない、そんな帰りづらい雰囲気を何とかしたい、と常々感じていました。が、入ったばかりの私にはどうすることもできず、自分の業務が終わっても、他のスタッフの残った仕事を手伝い、残業に追われる日々でした。

設備に関しても、とにかく古い病院で、清潔感がなく、病室も狭い暗いで、モチベーションの上がらない環境でした。

給料面でも、以前1年目で働いていた時よりも収入が少なく、がっかりどころか愕然としました。

こんなやりがいのない職場で給料も少ない、そんな状況に「退職」という選択が頭をよぎるようになってきました。

車通勤では駐車料金をとられる上、駐車場から徒歩10分かかるなど、納得いかない部分も多くありました。

事務員さんの対応もいいものではなく、一緒に入職した中途採用者は、個人情報が載った書類を紛失されたと憤慨していました。

そんないい加減な人たちと今後も一緒に働いていくのかと考えると、こんな職場では働き続けられないと考えるようになってきました。

そんな中でも、唯一尊敬できる先輩がいたことが救いでしたが、その先輩も他の科へ異動することになり、働き続きたいと思える環境がなくなってしまいました。

辞めるなら早めに辞めようと思い、働いて数ヶ月でしたが、辞めることを決意し退職に至りました。

中途採用者は私の他に数名いましたが、その中の何人かも、理由は分かりませんが、すぐに辞めたと聞いています。

私がまだ一年目の頃、「育った畑が一番」と言っていた先輩がいましたが、あんなに辞めたかった以前働いていた職場も慣れてしまえば自分にとっては働きやすい環境であったことに気付き、まさにその通りだなと思いました。

その経験も、きっと今後の糧になります!

誰しも今いる環境への不満は目に付きやすいですが、その良さは離れてみて初めてわかるものです。

最初に経験した病院では、もちろん不満もありながらも、チーム医療を実践しやりがいを感じながら働けていたようですね。

チーム医療を実践したり、医師と対等の関係を築くためには、きっと技術や知識に裏付けられた自信と、患者さんに対する強い責任感が必要だったのではないでしょうか。
あなたは初めての職場で、技術や知識はもちろん、意識の面でもプロとしての基礎を築きあげてきたのですね。素晴らしいことです。

そして、それが特別なことではなく、当たり前のものだと思っていたあなたにとって、転職先の病院の現状は、とても耐え難いものであったと思います。

思い描く理想の形があるのに、それを実践できる環境がない。
加えて、老朽化した設備、少ない給与、雑務に追われて残業の多い日々。

そのような環境では、モチベーションを維持することは難しく、あなたがせっかく積み上げてきた経験やスキルも活かすことができませんね。

辞めるなら早めにと考えて決断したことに間違いは無かったと思います。

 

看護師のお仕事は手に職の専門職。
より良い環境・条件を求めて転職するのは当然のことだと思います。

ただ、転職するにあたり自分にとって大切な条件を見極めるのは難しいものです。
仕事に没頭して経験やスキルを積みたい時期、自分の時間や家庭等を大切にしたい時期など、その時の自分の置かれている状況によっても変わってくるでしょう。

しかし、あなたの理想とする医療の在り方や、患者さんとの関わり方といった、根幹の部分は変わらないのではないかと思います。

転職によってそれを確認できたのですから、この苦い経験も無駄ではなかったと思います。